日本医学会の取り組み
第29回 日本医学会総会 2015 関西 (前編)
4年に一度の医学大会、8年ぶりの本格開催!
日本医学会総会は、4年に一度開催される国内最大規模の医学大会です。
医学会総会とは
日本医学会総会は1902年に始まり、以降4年に一度開催されている総会です。前回2011年の東京大会は東日本大震災の影響で縮小開催となり、今回は8年ぶりの本格開催。戦後のベビーブーム世代が65歳を超えて、超高齢社会“本番”となるタイミングで、注目が集まっています。取り上げるテーマも、iPS細胞に代表される再生医療・先制医療の取り組み・終末期医療・感染症のグローバル化など、喫緊の課題ばかりです。
今回は、総会初の試みとして学生だけによるセッションが行われます。いわゆる「2025年問題」を10年後に見据えて、学生たちにいち早くその課題を共有してもらおうという企画です。関西の医・薬・看3学部の学生たちがチームを組み、①医療技術の評価、②医療人養成制度、③医療とIT、④医療制度、⑤死生学、⑥在宅医療の6つの課題を討議して、最終的には今回の医学会総会で発表を行います。次世代を担う医療人の発表にご期待ください。
開催概要
◎学術講演 4月11日(土)~4月13日(月)
場所: 国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都、 京都大学百周年時計台記念館
◎学術展示 4月10日(金)~4月13日(月)
場所: 国立京都国際会館、京都市勧業館「みやこめっせ」
◎一般公開展示 3月28日(土)~4月5日(日)
場所: 神戸国際展示場ほか
◎医学史展 2月11日(水・祝)~4月12日(日)
場所: 京都大学総合博物館
◎医総会WEEK(市民企画)4月4日(土)~4月12日(日)
場所:京都劇場、メルパルク京都ほか
日本医学会の取り組み
第29回 日本医学会総会 2015 関西 (後編)
柱17.学生企画:医療チーム 学生フォーラム
2015/4/12(日) 第3会場(国立京都国際会館 アネックス1)
11:00~12:30 柱17-1
企画1「医学教育のもう一つの主役:地域医療機関との連携」
座長:三ッ浪 健一(ヴォーリズ記念病院)
広常 真治(大阪市立大学医学部細胞機能制御学)
演者:今村 聡(日本医師会)
錦織 宏(京都大学医学教育推進センター)
吉村 学(揖斐郡北西部地域医療センター)
首藤 太一(大阪市立大学大学院医学研究科 総合医学教育学)
13:45~15:15 柱17-2
企画2「医療技術の評価」
医薬品や医療機器などの分野で新しい医療技術が次々に開発されています。目覚ましい進歩を遂げる現代の医療において、医療技術の選択には適切な評価が必要となります。その技術の評価の一分野として「医療技術評価(HTA)」が近年大変注目されています。日本における未来の医療の問題点を見据え、HTAについての現状と課題を報告します。
企画2「医療人養成制度」
近年、医学部・薬学部・看護学部などの医療系学部の教育は大きな変革を迫られており、実際に少しずつ変わりつつあります。本企画では、医療系学部の学生が教育に対して持つ意識について、アンケートなどに基づき発表します。その後、発表に関連するテーマについて学生間でディスカッションを行う予定です。実際に教育を受けている学生の「生の声」をお聞きください。
15:25~16:55 柱17-3
企画3「医療とIT」
2015年現在、医療の分野でもIT化は進んでいます。しかし、まだ医療従事者の膨大な仕事量がIT化により十分に軽減されているとは言えず、むしろ以前よりも仕事を増やしている側面もあるのではないでしょうか。
医療従事者の労働環境の改善という切り口で、今の学生が担うことになる2050年の医療を医学会総会で提案します。
企画3「医療制度」
医療制度分科会は医療制度の早期教育をテーマとしており、分科会メンバーである医学生・薬学生・看護学生が日本の国民皆保険制度の成り立ちや問題点などを高校生に教育することを活動内容としています。
医学会総会では、京都の花園高校で行った授業のまとめおよび集計したアンケートの考察を発表します。
17:05~18:35 柱17-4
企画4「死生学」
現在、死は医療の面に限らずタブー視される傾向にあります。しかし、超高齢社会を迎えた今、死に関する問題は避けられません。さらに医療技術が発達したことで選択肢が多様化し、問題はますます複雑になってきています。これを踏まえ、死を目の前にしたときではなく、前もって「生」と「死」を考えることが必要であり、今回の発表では「先制死生学」を提言します。
企画4「在宅医療」
より良い在宅医療に貢献するために何か社会で取り組めることはないだろうかと考えて、私たちは介護休業制度に注目しました。この制度は、介護の世界において大きな可能性を秘めています。そこで、介護休業の現状の取得率を調査し、この制度の周知を社会に働きかけることによって、より良い在宅医療の基盤作りに貢献しようと試みました。
18:35~19:00 柱17-5
企画5:まとめ
- No.44 2023.01
- No.43 2022.10
- No.42 2022.07
- No.41 2022.04
- No.40 2022.01
- No.39 2021.10
- No.38 2021.07
- No.37 2021.04
- No.36 2021.01
- No.35 2020.10
- No.34 2020.07
- No.33 2020.04
- No.32 2020.01
- No.31 2019.10
- No.30 2019.07
- No.29 2019.04
- No.28 2019.01
- No.27 2018.10
- No.26 2018.07
- No.25 2018.04
- No.24 2018.01
- No.23 2017.10
- No.22 2017.07
- No.21 2017.04
- No.20 2017.01
- No.19 2016.10
- No.18 2016.07
- No.17 2016.04
- No.16 2016.01
- No.15 2015.10
- No.14 2015.07
- No.13 2015.04
- No.12 2015.01
- No.11 2014.10
- No.10 2014.07
- No.9 2014.04
- No.8 2014.01
- No.7 2013.10
- No.6 2013.07
- No.5 2013.04
- No.4 2013.01
- No.3 2012.10
- No.2 2012.07
- No.1 2012.04
- 医師への軌跡:越智 小枝先生
- Information:January, 2015
- 特集:医師国家試験を再考せよ。
- 特集:医師養成における国家試験の位置付け
- 特集:医師国家試験ができるまで
- 特集:医師国家試験のあゆみ
- 特集:これからの医師国家試験
- 特集:医学生が考える 医学教育、このままでいいの?
- 同世代のリアリティー:法律の世界 編
- チーム医療のパートナー:訪問看護師
- チーム医療のパートナー:介護支援専門員
- 地域医療ルポ:岐阜県高山市丹生川町|丹生川診療所 土川 権三郎先生
- 10年目のカルテ:精神神経科 兼子 義彦医師
- 10年目のカルテ:精神神経科 柳田 誠医師
- 10年目のカルテ:精神神経科 大江 美佐里医師
- 第29回 日本医学会総会 2015 関西
- 医師の働き方を考える:周囲の理解と支援があれば、医師・母・妻を両立できる
- 医学教育の展望:人生経験を医療・医学に活かせる仕組みを作る
- グローバルに活躍する若手医師たち:日本医師会の若手医師支援
- 大学紹介:信州大学
- 大学紹介:聖マリアンナ医科大学
- 大学紹介:兵庫医科大学
- 大学紹介:香川大学
- 日本医科学生総合体育大会:東医体
- 日本医科学生総合体育大会:西医体
- 医学生の交流ひろば:1
- 医学生の交流ひろば:2
- 医学生の交流ひろば:3
- FACE to FACE:古川 祐太朗×古賀 俊介