交流ひろば

子どもの味方!!ぬいぐるみ病院!!

川崎医科大学 ぬいぐるみ病院

こんにちは、川崎医科大学の「ぬいぐるみ病院」です。「ぬいぐるみ病院」は、『Teddy Bear Hospital』としてドイツで始まった活動で、子ども達の医療への恐怖心を軽減させるとともに、子ども達に身体や健康について興味を持ってもらうことを目的としています。それにより、他人への思いやり、看病やケアの気持ちを育むという効果があります。また、子ども達に病気や健康についてわかりやすく伝えることは、私たち医学を学ぶ学生にとって、将来患者さんの診察で、適切な問診や必要な配慮を行うための貴重な経験にもなります。日本では2003年に導入され、いくつかの医療系の大学で、サークルや部活動として行われています。川崎医科大学では、2010年に当時の4年生、5年生を中心に、有志の活動として始まりました。現在では部に昇格し、年に約6回、学内や地域のイベントなどで活動しており、その内容は「ぬいぐるみ診察」、「医療器具説明」、「保健教育」などです。

「ぬいぐるみ診察」では、ぬいぐるみを患者さんに見立て、子ども達はその保護者となり、医療従事者役の学生と一緒に医療面接から治療までを体験します。このことは、子ども達の診察への恐怖心の軽減に、大変効果があるとされています。「医療器具説明」では、子ども達が聴診器や打腱器などの医療器具を手に取り、実際に使ってみることで、それらの器具の使用目的や自分の体の不思議を知ることができます。「保健教育」では、規則正しく生活することや健康であることの大切さを、寸劇やダンス、クイズなどを通してわかりやすく伝えています。体の中の抗体「コールドバスター」がウイルスを倒し、風邪から身を守るという寸劇では、子ども達は「コールドバスター」の応援に夢中になるだけでなく、風邪をひかないための約束もします。手洗い、早寝・早起き、食事の仕方なども紹介しており、楽しみながら学べるように、部員全員で工夫しています。

私たちの大学では、川崎学園の仲間である医療福祉大学、医療短期大学が近くにあり、その保健看護学科、医療保育科の学生とも一緒に活動しています。子ども達に、医療により親しみを持ってもらえるように、専門が異なる学科の学生同士が、それぞれ知恵を出し合っています。

川崎医科大学「ぬいぐるみ病院」は、子ども達が明るく元気に過ごすことを願って、これからも、地域の幼稚園や保育園、子ども会などで、子ども達に健康を伝えていきます!!

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自由に学び、共有し、さらに学びを深める

順天堂大学 学生医療研究会

学生医療研究会は今年で14年目を迎える順天堂大学のクラブです。「自由に学び、共有し、さらに学びを深める」をコンセプトとし、①知見を広める②学びを深める③学びを共有する④発信する力をつける、を目標に活動しています。

以前は20名程度だった部員も現在は67名にまで増え、大所帯となりました。

活動内容としては、外部の勉強会・ワークショップ(以下、WS)・実習・施設見学などに、部員各々が自由に参加し、学んだ内容を他の部員にシェアするというものです。

基本的な活動は、週1回の昼休みに行うランチタイムミーティングなので、負担も大きくはなく、兼部している部員も多くいます。その他、顧問の先生やOBをお呼びしての年2回の報告会、年度ごとの活動報告書の作成を行っています。

扱うテーマは、救急・東洋医学・家庭医療・基礎研究・公衆衛生・小児・法医学・キャリアパス・USMLE・留学など、多岐にわたります。部活動を通して、自らがこれまで全く知らなかった、または関心が無かったトピックを身近な学生から聞くことで、見聞を広めることができます。また、他人に教えることを通して自らの学びを深めることができ、更にフィードバックの機会を設けることでプレゼンテーション能力の向上も目指しています。

これまでクラブに所属した先輩方には、勉強会を紹介していただいたり、プレゼンテーションの技法を指導していただいたりと大変お世話になりました。現在、私個人としては、家庭医療や公衆衛生、東洋医学といったトピックを中心に活動しています。私も先輩方と同様に、自分が得たノウハウや情報を後輩に伝えたいと思っています。

また、現時点では試行段階ですが、ディスカッション、WS形式の学習方法の導入も検討しています。改善は見られるもののまだ一方向的な講義形式が主流である大学教育のなかでは、自ら考え自分の意見を述べることが大切です。勉強会を自ら気軽に開けるようにすることで、発信する経験を積むことができる環境づくりを進めていきたいと思います。

学生医療研究会は、外部イベントへの参加、WSの開催を通して、他大学の学生との交流も積極的に行っています。活動に興味のある方は、Facebookで「学生医療研究会」を検索してみてください。

文責:学生医療研究会 主将 河野 智考

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No.13