交流ひろば

Team Medics Summer conference 2018 開催報告

Team Medics

Team Medicsは8月11~12日にかけて、SOLA Summer Conference 2018 「理想の国際医療とは」を開催いたしました。

1日目は「国際大会と医療」をテーマに、医療・行政・通訳の立場から講師をお招きしご講演をいただき、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み、そして課題が残る現状について学ぶことができました。また2日目は「世界における臨床のリアル」をテーマに、海外で臨床経験のある方々や医学英語教育に関わっている方々をお招きし、参加者の質問をベースとした少人数制のセッションを開催しました。さらに2日間にわたりグループワークを実施し、5人程のチームで「国際大会における理想の医療システム」をテーマに、今の日本における課題分析と、その課題を解決できるようなアイデア出しを経て、最後にグループ間でのプレゼンテーションと質疑応答を行いました。

SOLAとはSchool Of Liberal Artsの略で、Team Medicsが3月から始めた新たなプログラムです。私たちは、医療系学生には「多様な価値観に触れる機会」「自ら考え、発信する機会」が必要だと考え、そういった「大学では経験できない多様な学び」の場としてSOLAを創設し、「医療×〇〇」という新たな可能性を模索してきました。

今回のSOLA Summer Conference 2018も、参加者や講師の方々の交流や、正解のない問題に対して自分たちでどのように考えどのように他者に伝えられるか、といった点を意識した “Active” なイベントとなるよう企画いたしました。イベント当日は医学生だけでなく他の学部・学科の学生や社会人の方々にもご参加いただき、また皆様に非常に積極的にプログラムに取り組んでいただけたことで、とても有意義な2日間となりました。

Team Medicsは9月からも引き続き月1回の勉強会、そして不定期ではありますがSOLAを開催してまいりますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

最後になりますが、ご登壇いただいた先生方、企画段階から親身にご協力いただいたJIGHの皆様、ご顕彰および助成金をご提供いただいた東京都医師会の皆様など、今回のイベントは数多くの方々のご協力により開催することができました。このたびは誠にありがとうございました。

 

 

~明日の医療を考える~ 日韓医学生交流プログラムin大阪

若手開業医の会(Young General Practitioner Association, YGPA)

2018年8月16~18日に、日韓の医学生と医師の交流を目的としたスタディツアーが開催されました。第2回となる今年は大阪で総勢約60名が集まりました。今回は「今日の小さな一歩が、明日の大きな飛躍につながる」という意味を込めて、“One small step, one giant leap”がメインテーマでした。

1日目は開会式が行われた後、水田隆俊先生(水田クリニック 院長)をお招きし、“20-year Commitment to Help Patients Stop Smoking”というテーマで講義をしていただきました。タバコの様々な問題を詳しく学び、講義後には学生たちでタバコに関するポスターを作り、発表しました。夕方からは、皆で大阪を観光しながら交流を深める時間を持ちました。

2日目の午前、大阪府立体育会館にてスポーツ企画が行われました。スポーツによってより親睦を深めるとともに、健康における運動の意義についても考える時間になりました。午後は、垣渕洋一先生(成増厚生病院 東京アルコール医療総合センター センター長)をお招きし、“Stand Up Against Alcohol-Related Problems”というテーマで講義をしていただきました。アルコール依存症についての医学的な内容に加えて、人が依存症にどのように陥るのか、また医療者はこの問題にどのように向き合っていくのかなどを、実際の現場でのエピソード、先生の経験を交えながら学ばせていただきました。その後は、日韓の医学生が一人ずつ事前に準備したプレゼンを発表しました。そして、YGPAの医師たちから医学生たちへのメッセージをお聞きしました。医師がどのような信念を持ち働かれているのかを教えていただく貴重な時間でした。

3日目は、医学部の最新のニュースもふまえ医療の世界での問題についてのディスカッションをしました。そして、このツアーで学んだこと、感じたことを医学生一人ひとりが発表し、“One small step, one giant leap”というテーマのなかで得たものを互いに共有しました。

最後にFarewell Partyを執り行い、盛況のうちに3日間が締めくくられました。