大学紹介

山梨大学

【教育】地域の中核、世界の人材

弘前大学

山梨大学医学部教育委員会委員長 松田 兼一

山梨大学は「地域の中核、世界の人材」をキャッチ・フレーズに掲げ、地域社会の中核として地域の要請に応えると同時に、世界を舞台に活躍できる人材の育成をめざしています。人材育成の教育プログラムとしては、ライフサイエンス特進コース、リエゾンアカデミー研究医養成プログラムなど、医学部学生に対して特色ある教育プログラムを用意しています。研究に興味ある医学生が1年次からこれらのコースに入り世界最先端の研究に触れるだけではなく、学生自身が行った研究成果を論文発表してきました。詳細は山梨大学WEBをご覧下さい。また、本学は国立大学として最初に地域医療学講座を設立しました。本講座では、地域医療の現状を理解し、魅力と意義を感じることで地域医療に積極的に参加・貢献できるよう教育しています。実習は、各学年に設けられており、1年次のECE(早期臨床体験)は、山梨県の地域病院の現場で見学・看護補助体験を通し、病院の概要と臨床医療の現状を理解することを目指します。2年次の防災トリアージ訓練は、毎年600人規模で行われる山梨大学医学部及び附属病院の防災トリアージ訓練に怪我人やボランティアとして参加し、災害時医療の実際を見学・体験します。3年次の救急車同乗実習では、学生一人が救急隊と夜間を含む24時間の行動をともにし、救急搬送の実際を体験します。また、4年次の地域医療フィールド研究では、5~7人のグループに分かれて地域医療の問題点を洗い出し、その解決方法をまとめます。そして、11月に学会形式で公開発表することで調査研究を総合的に体験し、春休みには1週間のフィールド研究合宿を行っています。このように本学医学部では、「地域の中核、世界の人材」を育成するために教職員・学生が一体となって、質の高い活動を行っています。

山梨大学山梨大学

【研究】ローカルになされるグローバルな研究活動

山梨大学医学部医学科長 中尾 篤人 

山梨大学山梨大学は平成15年春に大学院大学として生まれ変わり、その基本理念として「世界の人材」の育成を謳っています。「世界の人材」の育成とは、将来各分野において世界の最先端を担うような先進的研究者を育成することです。この理念の実現のためには、優秀な指導者の存在が不可欠です。そのため本学医学部では、各大学院講座に世界レベルで優れた業績をあげている教官を次々と採用し、研究の質を高め続けています。その結果、現在では、脳神経、癌、エピジェネティクス、ウイルス、アレルギーなど現代医学の大切なトピックにおいて優れた研究を行っており、その成果は、J Neuroscience、 EMBO J、 Blood、 Cell host and microbe、J Allergy Clin Immunolなどの一流の医学雑誌に掲載されています。

山梨大学さらに、「世界の人材」を育成するため、研究に興味を持つ医学生に対して研究者としての早期英才教育を直接的に施しています(「ライフサイエンス特進コース」)。このコースでは、毎年医学科学生(1年次生)を対象に特待生を募集し、大学院講座に受け入れ、在学中を通じて、課外時間や学期間の休暇を利用し大学院に準じた研究教育を行っています。この特進コースで指導・教育を受けた学生達は、これまで「日本学生支援大賞(研究部門)」を5年連続で受賞したり、「サイエンス・インカレ」で口頭発表部門、ポスター部門で最高賞を受賞するなど優れた研究成果を既にあげています。

このように本学医学部では、教員・学生が一体となって、質の高い研究活動を行っています。ぜひ、富士山が見える小さな町で日々なされている世界レベルの研究活動に参加してください。

【学生生活】地域連携型の体験実習と充実した研究教育

山梨大学医学部医学科 5年 城野 悠志

山梨大学には1~4年生で毎年行う、地域医療学の授業があります。特に印象に残っているのは、3年生の時に行った救急車同乗実習です。朝の訓練から夜の当直まで、24時間救急隊員の方と行動をともにします。受け入れ先には1人ずつ配属されるので、その分救急隊員の方から業務についてのお話をたくさん聞けて、濃密な時間が過ごせました。医師になった後でも救急車同乗はなかなかできないことなので、貴重な体験だったと思います。他の学年では、県内の病院に泊まりこんで看護師さんの指導のもとで看護の補助をしたり、救急隊や地域の方と一緒に災害時のトリアージのシミュレーションを行ったりしました。体験実習を通して地域の医療関係者や住民の方々と密接に関わることができるのも、この授業の魅力です。

うちの大学は研究教育の取り組みがユニークです。「ライフサイエンス特進コース」という制度を使うと1年次から特待生として研究室に所属して、大学院の授業を無償で受けられるんです。きちんと論文を出せば、基本的には卒後1年で博士号が取れます。僕は今このコースに入って、医学科のカリキュラムと並行して分子情報伝達学の研究をしています。分子情報伝達学は、例えば、ストレスをかけられた細胞がどういう風に反応するのかを研究する学問です。研究室には毎日顔を出しているので、生活のための物はそこに置きっぱなしです。教科書や歯ブラシはもちろん、ベッドもキッチンもあります(笑)。院との両立は大変ですけど、研究室のメンバーの仲がとても良いので生活は充実していますね。僕は入学前から基礎研究に興味があり、研究教育が充実している山梨大学を選びましたが、臨床に行きたい人も、学生のうちに基礎研究をしっかり学ぶことは将来の役に立つと思います。


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