虫垂は、右下腹部にある盲腸(大腸の一部で小腸とつながっている部分)の先端から伸びる、直径約1cm、長さ約5cmほどの器官です。この虫垂に何らかの原因で炎症が起こった状態が「虫垂炎」です。
虫垂炎は一般に「盲腸(炎)」と呼ばれていますが、これは、かつては盲腸に炎症が起きていると考えられていたからです。
なぜ虫垂に炎症が起こるのかはっきりとは分かっていません。暴飲暴食、線維成分の少ない食事、アレルギーなどが関係しているともいわれていますが、糞石などの異物で虫垂が閉塞を起こし、そこに細菌感染が重なって虫垂炎になることが多いと考えられています。
|