(地III115F)
平成13年10月15日

郡市区医師会
 感染症担当役員 殿

日本医師会感染症危機管理対策室長
雪 下  國 雄

「米国の同時多発テロ」を契機とした国内における生物兵器への対応について

 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて本会では、「米国の同時多発テロ」を契機とした国内における生物兵器への対応として、日本医師会ホームページ(http://www.med.or.jp/etc/terro.html)に「バイオテロリズムの脅威−生物兵器(炭疽菌)によるテロリズム−(五味晴美日本医師会総合政策研究機構主任研究員)」および日本医師会臨時増刊号「感染症の診断・治療ガイドライン」(抜粋)を掲載しているところであります。

 なお、生物兵器として使用される可能性が高いものは、ペスト、炭疽、ボツリヌス、天然痘であります。

 つきましては、「バイオテロリズムの脅威−生物兵器(炭疽菌)によるテロリズム−」及び日本医師会臨時増刊号「感染症の診断・治療ガイドライン」(ペスト、炭疽、乳児ボツリヌス)、防衛庁「生物兵器への対処に関する懇談会報告書」参考資料をお送りしますので、貴職におかれましても本件についてご了知いただくとともに、ペストは1類感染症、炭疽、乳児ボツリヌスは全数把握4類感染症でありますので、サーベイランスの強化等、迅速な届出かつ適切な対応をとられますよう貴会管下医療機関に対する周知方よろしくご高配のほどお願い申し上げます。

 なお、本年3月16日に行った都道府県医師会感染症危機管理対策協議会において志方俊之帝京大学教授より「生物兵器への対応について」ご講演をいただきましたが、その講演録は平成13年9月25日付(地III98)を持って、都道府県医師会へ郡市区医師会分をお送りしておりますことを申し添えます。

 至急、各医療機関宛通知していただきますよう重ねてよろしくお願い申し上げます。