健康交差点No.16 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
ゆったりと、頑張らず
佐野史郎(俳優)

 一咋年、スキューバ・ダイビングのライセンスを取得する折り、45歳以上は健康診断書が必要とのことで、診断を受けた。それまでにも、年に1回は診断を受けていたのだが、肝臓機能が低下していると診断され、きちんと健康管理をせねばならぬと知りつつも、くじけて、そのままにしていた。診断の結果は、変わらずに肝機能の低下。

 俳優の仕事は集中力を過度に使う。結果、ストレス解消のため、アルコール摂取を欠かさぬ暮しが続く。ダイビングに目覚めたのも、ストレス解消に素晴らしくよろしいからだ。おまけに、海中での安全のため、普段からアルコールや喫煙を制限するよう指導される。休みが取れると、1人でも出かけ、ぶらりと海のなかを漂っている。一石二鳥の趣味なのだ。

 海のなかでは、パニックが1番の敵。ゆったりと、頑張らずに、自然に身をゆだねる。開かれた集中力。人生哲学をダイビングに発見した。カメラの前でも、ゆったりするよう努めている。

診察室から 受難者(病人)の負担増反対!
 サラリーマン本人の医療費自己負担が、4月1日から3割になりました。健康保険の保険料は、今後、ボーナスからも引かれることになります。

 自己負担と保険料。どちらも皆さんのお財布から出るお金です。家計が苦しければ、「たいしたことないから医者に行くのは我慢しよう」となりかねません。でも、もしそれで病気が悪化したら…?

 日本医師会は、医療費自己負担の引き上げには反対です。

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