健康交差点No.51 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
「気持ちが何より大事」
児玉 清(俳優)

 生まれてこのかた、およそ身体を鍛えたことがないという、ま、いうなれば身体的には生まれっぱなしの僕の健康法はといえば、何ごとにも事を構えない、つまり、オープンマインドと、立ちどころにストレスを解消してくれる読書にあると思う。

 オープンマインドとは、僕が勝手に名付けたもので、何ごとにも偏見を持たずに素直に対応するということで、喜んだり、楽しんだり、驚いたり、自然に心を遊ばせるといったものだ。

 もう一つの読書、これは、物心ついたころから馴れ親しんできた物語を読むことで、今、すっかりはまっている面白ミステリーさえあれば、世の中の憂きことや僕自身のストレスや悩みも、立ちどころに吹き飛んでしまうのだからありがたい。

 しかも、読みたい本は山ほどある。「病は気から」の言葉どおり、気ままに好きな読書をすることで、また、いつも好奇心いっぱいで、したいことが山ほどあるので、夢中な毎日があっという間に過ぎていく。これがどうやら、僕の健康法のようだ。

診察室から 日本の医療制度について(2)

 高齢社会の進展に伴う国民医療費の増加傾向に対して、政府は経済の低迷を理由に、医療費抑制政策を進めようとしています。

 しかし、医療は社会を支える土台です。健康や生命を守る、しっかりとした医療体制があってこそ、私たちは安心して毎日を過ごすことができるのです。医療は、国民の健康と生命を守るための安全保障なのです。

 その医療の質を高め、安全性を確保するためには、それなりの費用がかかります。そのための費用をどうねん出するかという議論が、今、求められているのです。単なる目先の議論で、医療費抑制政策を進めることは、将来の日本にとって、大きな禍根を残すことになります。

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