日医ニュース 第928号(平成12年5月5日)
合格率さらに低下,女性3割超す |
厚生省は四月二十日,三月十八・十九の両日に実施した第九十四回医師国家試験の合格者を発表した.
今回の受験者数は八千九百三十四人で,合格者は七千六十五人(合格率七九・一%)と,試験の実施が年二回から一回になった一九八五年以降で最低の数字となった.
新卒・既卒別に合格率をみると,新卒は八二・九%,既卒が五八・四%と新卒が高く,受験回数を重ねるにつれて合格率の下がる傾向にある.
国公私立大学別の合格者数をみると,国立が三千七百八十二人(八二・四%),公立が六百二十一人(八四・七%),私立が二千六百五十人(七三・八%)で,大学別の合格率は,一位が自治医科大学の九六・六%,次いで東京医科歯科大の九二・四%,群馬大の九二・四%という結果になった.
今回の合格者は,男性四千九百五人,女性二千百六十人という内訳で,最高齢は,男性が五十九歳,女性が四十九歳だった.また,女性の合格者の割合は三〇・六%で,初めて三割を超える結果となった.
都道府県別の合格者数は,一位が東京都の八百九十八人,二位が大阪府の五百十七人,三位が神奈川県の四百十九人となっている.