日医ニュース 第946号(平成13年2月5日)
出生数は増加,死亡数減少 |
平成十二年の人口動態統計の年間推計が,厚生省大臣官房統計情報部から発表された.
人口動態統計とは,出生,死亡,婚姻,離婚および死産について,各種届出書から人口動態調査票が市区町村で作成され,これを収集し集計したもので,人口動態事象を把握し,人口および厚生行政施策の基礎資料を得ることを目的としている.
この調査は,調査該当年の一月一日から同年十二月三十一日までに発生したもので,調査該当翌年の一月十四日までに市区町村長に届け出のあったものを対象としている.
これによれば,平成十二年の出生数は百十八万九千人で,平成十一年から一万一千人増加し,出生率(人口千対)は九・五となった.
死亡数は九十六万一千人で,平成十一年より二万一千人減,死亡率(人口千対)は七・六となった.なお,三大死因の死亡数は,第一位が悪性新生物で二十九万六千人,第二位が心疾患で十四万七千人,第三位が脳血管疾患で十三万一千人と推計される.死産数は三万八千胎,死産率(出産千対)は三一・〇と推計されている.
婚姻件数は七十八万八千組で,昨年より二万六千組増,婚姻率(人口千対)は六・三となっている.
また,離婚件数は二十六万二千組で,平成十一年より一万一千組増,離婚率(人口千対)は二・〇九となり,組数,率とも過去最高である.
平均発生間隔は,出生二十七秒,死亡三十三秒,死産十三分五十二秒,婚姻四十秒,離婚二分一秒となっている.