日医ニュース 第979号(平成14年6月20日)
認定により質を担保 |
日医は,五月二十一日,無床診療所向けレセプトプログラム(「日医標準レセプトソフト」)等日医ITシステム(これまでのORCAプロジェクトの一環で以下「日医IT」と呼ぶ)の健全な普及と医療ネットワーク育成のため,「日医総研日医IT認定制度」を創設し,同日の記者会見で公表した.
西島英利常任理事は会見で,「同制度が,医療機関が日医ITを導入・活用する際,質の担保の問題が重要になってくることから創設したものである」と述べた.
具体的には,安心してサポートを任せられる事業所を選定する目安となる「認定サポート事業所」および「認定サポート事業所」における,「認定システム主任者」(システム技術面の責任者)と,「認定インストラクター」(医療事務指導面での責任者)を日医総研が認定する制度である.
これらの有資格者および事業所については,日医総研が公式にバックアップし,指導・研修会の開催といったサポートを行っていく.
この二つの資格を持つ人物を各々一人以上雇用することによって,認定事業所となることができるが,兼任は可能.基本的な条件としては,Linuxのインストールができることや通信ネットワーク知識を有し,通信ネットワークの機能およびハードウェア環境があること(「認定システム主任者」),あるいは医療事務の指導者としての六カ月以上の経験(「認定インストラクター」)を満たすことが必要となる.
「認定システム主任者」および「認定インストラクター」は五月より応募を開始し,六月十七日に締め切られた.
その講習・試験は七月中に実施し,「認定システム主任者」には実技試験も行われる.各々の認定受験手数料は八万四千円.
なお,「認定サポート事業所」の認定募集は,これらの認定が確定した後,九月に認定申請の受付を開始する予定である.
お問い合わせは,日医総研「日医IT認定制度担当」(Fax:03-3946-2138 E-mail:nintei@jmari.med.or.jp)まで.