日医ニュース 第980号(平成14年7月5日)
合計特殊出生率は1.33に |
厚生労働省はこのたび,平成十三年人口動態統計月報年計の概況を発表した.平成十三年の一年間にわが国において発生した出生,死亡,婚姻,離婚および死産の全数を対象としている.
(一)出生数は減少
平成十三年の出生数は百十七万六百六十五人で,前年より一万九千八百八十二人減少しており,出生率(人口千対)は九・三で,前年の九・五を下回った.
出生数を母の年齢(五歳階級)別にみると,二十歳代後半で大幅に減少している.合計特殊出生率は一・三三で,前年の一・三六を下回った.
(二)死亡数は増加
死亡数は九十七万三百十三人で,前年より八千六百六十人増加し,死亡率(人口千対)は七・七で前年と同率である.
死因別にみると,死因順位の第一位は悪性新生物,第二位は心疾患,第三位は脳血管疾患になっている.
(三)自然増加数は減少
出生と死亡の差である自然増加数は二十万三百五十二人で,前年より二万八千五百四十二人減少し,自然増加率(人口千対)は一・六で前年の一・八を下回った.
(四)死産数は減少
死産数は三万七千四百六十九胎で,前年より九百二十四胎減少し,死産率(出産(出生+死産)×千対)は三一・〇で,前年の三一・二を下回った.
(五)婚姻件数は増加
婚姻件数は八十万三組で,前年より千八百六十五組増加し,婚姻率(人口千対)は六・四で,前年と同率である.
(六)離婚件数は増加
離婚件数は二十八万五千九百十七組で,前年より二万千六百七十一組増加し,離婚率(人口千対)は二・二七で,前年の二・一〇を上回り,離婚件数とともに明治三十二年以降最高となった.