日医ニュース 第981号(平成14年7月20日)
鹿児島県医師会長 米盛 学 |
本年四月初めての全医師会員による直接選挙によって選出され,重責を担うことになったが,選挙では,勤務医の方々に大変お世話になったと思っている.
何しろ勤務医の構成率が六二・五%(会員数三千五百五十二名:四月一日現在)と,いつも全国一位を占めており,勤務医の支持なくしては当選できなかったものと認識している.
本県では,勤務医部会は設置しておらず,勤務医の問題も一般会務として委員会で処理している.医師会活動への参加についても執行部に四人(常任理事二・理事二)の勤務医が就任しており,各種委員会でも積極的に活動している.一方,勤務医師生活協同組合(勤務医七八%加入)では,各種保険取り扱い,低金利融資斡旋,デパート割引等大変多く利用され,勤務医会員の生活の文化的経済的改善向上に寄与していると思っている.
今年度から女性医師委員会を設置した.女性医師が,医学医療の研鑽に励みながら,家庭や出産・育児を両立していけるような援助を実現することができ,医師会活動にも参加していただければうれしい.
医療制度改革・大学の独立行政法人化・臨床研修必修等など,今後の医療を取り巻く環境は厳しいものがあり,開業・勤務の別なく大きな変革と試練が待ち構えている.勤務医委員会答申等にもあるように,将来の不透明さと変革のスピードには,全員が大同団結して,お互いに知恵を絞りあって対処していかねばと心新たにするものである.