日医ニュース 第990号(平成14年12月5日)

都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会
勤務医をめぐる諸問題で熱心な討議


 平成十四年度都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会が,十一月二十二日,日医会館で開催された.
 はじめに,坪井栄孝会長があいさつ.勤務医と地域の開業医の団結を訴えると共に,勤務医問題については,ただ単に組織の強化を図るという視点だけでなく,広く国家的視野に立った取り組みが重要であることを強調した.
 議事に入り,まず,星北斗常任理事が勤務医会員数および勤務医部会設立状況等について報告.それによると,平成十四年八月一日現在の日医勤務医会員数は七万四千二百二十二人で,日医会員総数(十五万六千五百六十三人)の四七・四%で年々増加傾向を示している.対前年比は〇・九%増であるが,地区医師会別にみると,大幅な減員を示す医師会もあるとの問題を提起した.勤務医部会に関しては,二十五医師会が設立しているが,三医師会が廃止.大学医師会は,八十大学中五十七大学が設置している.
 次いで,去る十月二十六日開催の平成十四年度全国医師会勤務医部会連絡協議会(日医主催)について,上田尚紀山口県医師会専務理事が報告した.
 次に,日本医師会勤務医委員会報告として,池田俊彦勤務医委員会委員長が勤務医の現況について説明した.
 このあと都道府県医師会からの勤務医活動について報告があり,福井県医師会(山本誠理事報告),静岡県医師会(岡崎博理事報告),島根県医師会(今村貞夫常任理事報告),大分県医師会(阿南茂啓常任理事報告)等が地域にまつわる勤務医事情を報告した.
 この他,医師会の入会方式の多様化(愛知県),勤務医の勤務環境と責務(大阪府),研修医問題と今後の対応(兵庫県)等についても発言があり,これらを基に熱心な討議が行われた.


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