日医ニュース 第991号(平成14年12月20日)

私もひとこと
和歌山県医師会長
岡  久雄


 今,医療改革が行われようとしているが,医療制度は社会保障であり,社会情勢に左右されない制度であるべきである.また,その構築には,わが国独自の伝統的な社会風土や文化の存在を考慮し,透明で民主的な策定作業が行われ,人間愛にあふれた優しさと思いやりのある改革を切に望むものである.
 さて,本県の勤務医問題であるが,変革の時期にきていると認識している.勤務医の組織率の低さは,団結力の弱さであり,勤務医と医師会入会のメリット・デメリット論を話し合うことは重要であるが,今後は,同時に,医師会の存在意義である社会的役割,医師会活動の重要性を正しく伝達することを,根気強く続けていくつもりである.
 一方,開業医,勤務医相互が一致団結し,地域の患者さんが安心してより良質な医療が受けられるよう,地域医療を充実させるべきである.これまでは,非常に困難で複雑な医療が高い質の医療であったが,今は間違いなく効く医療を,間違いなく提供することといわれている.正しく地域医療の場で,開業医,勤務医が互いに協力しながら実践するものである.地域医療の充実は,患者さんの種々の背景を知ったうえで医療を提供することから,国民の医療に対する不満足の解消に寄与することを期待したい.
 今後,これらを主眼に置き,開業医,勤務医の意識改革を図り,医師会の存在の意義を考えていかなければと思っている.共に団結し,邁進して参りたい.


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