日医ニュース 第996号(平成15年3月5日)

日本医師会テレビ健康講座ふれあい健康ネットワーク(群馬県)
女性の更年期障害をテーマに


「日本医師会テレビ健康講座―ふれあい健康ネットワーク」のテレビ収録が,二月八日,群馬県医師会ならびに群馬テレビの協力のもと,群馬県で行われた.
 前半は赤沢達之群馬県医師会長による県医師会活動の紹介,後半は家坂利清群馬県医師会理事による「更年期をいきいきと」と題する県民向けの講話を収録した.
 赤沢会長は,かかりつけ医の診療情報提供などを通して,県医師会の活動が地域の住民と密接に関わっていることを説明した.
 家坂理事は,女性の更年期障害について,女性ホルモンの減少から,ほてり,発汗などの症状がみられると述べ,更年期障害の治療には,ホルモン補充療法と運動療法が有効であると述べた.
 更年期障害を治療するホルモン補充療法については,アメリカでは危険とされているが,日本産婦人科学会では昨年九月に安全とする公式見解を発表していると説明した.理由は,アメリカ女性は肥満が多く,乳がん,心臓病になりやすいなどの特徴があり,アメリカの統計は,そのまま日本人にはあてはまらないということである.不安な場合は,定期検診を受診するよう学会では推奨していると付け加えた.
 なお,この番組は,二月二十二日(土)午後七時から三十分間放映された.


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