 |
第1002号(平成15年5月5日) |
第1回定款・諸規程検討委員会
組織力を強化する方策を模索

就任のあいさつを行う赤倉委員長(右)と坪井会長(左)
 |
第一回定款・諸規程検討委員会が,五月七日,日医会館で開催された.
議案は,(一)役員・代議員の定年制の可否について,(二)会員資格の一元化について,(三)法人会員について,(四)旅費規程・委員会規程の見直し―であった.
羽生田俊常任理事の司会で開会し,坪井栄孝会長は,「先の代議員会で,日医の執行部,代議員に定年制を導入したらどうかという質問があった.そういうことを含めて,日医の定款・諸規定について,訂正すべきこと,新しく作るべきことに対応する時期にきているのではないか.大所高所の広い視野話から,問題を検討していただきたい.広く意見が出そろうように,各ブロックから委員を選出していただいた.十分なご討議をお願いしたい」とあいさつした.
役員・代議員の定年制の可否については,「同じ会員でありながら,被選挙権などの権利が制限されるのはおかしい」「定年制を導入すると保険医の定年制につながる恐れがある」「組織力の強化として世代交代の推進が不可欠であり,そのためにはシステムとしての定年制が必要」「引き際をきちんとするためにも,定年制を導入した方がよい」「定年制よりも多選を制限する,あるいは立候補者の年齢を制限するなどの制度の方が有効ではないか」など賛否両論が交わされた.また,役員の定年制を敷いている医師会から,その事例が報告された.その後,日医の組織力を強化するために若手医師をどのようにして医師会活動に取り込むかについて主題が移り,「若手を登用することは各都道府県医師会の執行部の責任であり,必要な人材は,積極的に取り込む努力をすべき」といった意見が出された.
また,会員資格の一元化の問題については,主に,勤務医についてさまざまな意見や医師会離れの現状が報告された.
これらの議案についてはさらに引き続いて議論される予定となっている.
◎赤倉 昌巳(北海道医師会副会長)
秋谷 昭治(埼玉県医師会参与)
石川 育成(岩手県医師会会長)
鈴木 聰男(東京都医師会副会長)
関原敬次郎(福岡県医師会会長)
鷹觜 研一(岩手県医師会副会長)
寺岡 暉(広島県医師会副会長)
徳永 昭夫(愛媛県医師会常任理事)
中川 俊男(北海道医師会常任理事)
松永 啓介(佐賀県医師会常任理事)
松原 謙二(大阪府医師会理事)
森 澄(愛知県医師会副会長)
森 洋一(京都府医師会副会長)
|
|