日医ニュース
日医ニュース目次 第1003号(平成15年6月20日)

中医協
「混合診療」の関連事項を議論(5月28日,6月4日開催)

中医協 「混合診療」の関連事項を議論(5月28日,6月4日開催) 五月二十八日,中医協の薬価専門部会と診療報酬基本問題小委員会が開催された.
 薬価専門部会では,製薬企業と医薬品卸の関係者から平成十四年四月の薬価改定以降の経営状況等の説明を受け,それぞれ経営努力を強調したが,診療側からも支払者側からも否定的な意見が相次いだ.
 診療報酬基本問題小委員会では,政府の総合規制改革会議が実施を求めているいわゆる「混合診療」の関連事項として,保険適用の要望が出ている医療技術や医薬品の取り扱いについて議論した.有効性や安全性が科学的に証明されており,医療上の必要性の高いものは保険適用することで意見は一致した.今後,関係データを集め,議論を深めていくことになった.
 議論項目は,(一)高度な医療技術等,(二)回数制限等,(三)予防・健康診断関連,(四)疾患概念,医療技術等が未確立,(五)審美的な要素のあるもの―等.
 六月四日,診療報酬基本問題小委員会が開催され,慢性期の入院患者に対する診療報酬の支払方式について議論した.支払側は,健保連が,アメリカで開発された「RUG」の導入の可能性を検証した結果を報告し,診療側からは,青柳俊副会長がADL・痴呆・医療の必要性等に応じた包括評価に基づく,新たな支払方式の提案に関する日医調査結果の報告をした.今後は,調査専門組織で,さらに検討する予定.

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