日医ニュース
日医ニュース目次 第1003号(平成15年6月20日)

健康食品等健康被害情報について

 下記のとおり,厚生労働省に報告のあった健康食品等健康被害事例について,製品名を公表しましたので,当該製品に係る健康被害事例の情報が得られた場合には,所轄の保健所に情報提供いただきますよう,よろしくお願い申し上げます.

都道府県等から報告されたいわゆる健康食品に係る健康被害事例について

 以下の製品に係る健康被害事例が地方自治体から報告されましたので,製品名等についてお知らせします.
(健康被害事例1)
健康被害事例1

(臨床経過)

  • 平成14年1月から当該食品を摂取した.
  • 平成14年5月の健康診断において血液検査でGOT,GPT等の上昇を指摘され(自覚症状なし),翌日,医療機関に受診し,同日に入院となった.その後,加療により軽快し同年7月に退院した.
  • 当該製品以外に薬物や健康食品は摂取しておらず,入院して摂取を中止することにより肝機能の改善がみられたこと,他のウイルス性肝炎等は否定されていることから,当該製品の摂取による肝障害であることが強く疑われた.
  • なお,メリロートの検査では,フェンフルラミン,N-ニトロソフェンフルラミン,甲状腺末は検出されていない.

(健康被害事例2)
健康被害事例2

(臨床経過)

  • 平成13年6月から当該食品を摂取した.
  • 平成13年7月,黄疸,倦怠感を訴え受診,翌日に入院した.その後,加療により軽快し同月中に退院したが,当該食品を再び摂取したところ再発し,翌日に再入院した(8月に退院).
  • 他のウイルス性肝炎等は否定されており,当該患者の症状の経過等から,当該製品の摂取による肝障害であることが疑われた.

※なお,これらの事例における製品はすべて同一販売者のもの.

(注1)
注1
(注2)
注2

厚生労働省医薬局食品保健部
企画課新開発食品保健対策室

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