日医ニュース
日医ニュース目次 第1005号(平成15年7月20日)

第1回「指導医のための教育ワークショップ」開催
研修医や医学生の指導をめざして

第1回「指導医のための教育ワークショップ」開催 研修医や医学生の指導をめざして 日医が主催する第一回「指導医のための教育ワークショップ」が,七月五〜六日の二日間にわたって,都内のホテルで行われた.これは,二〇〇四年の臨床研修必修化に伴って,研修医の地域医療研修が行われること,また,地域の診療所における医学生の臨床実習の機会が増えたことが契機となったものである.そこで,日本医師会会員が医学生・研修医を指導する指導医としての教育能力を培うことを目的として開催した.
 冒頭,橋本信也日医生涯教育推進委員会委員長は,本年二月の生涯教育推進委員会(II)の中間答申のなかで,指導医のための教育ワークショップの開催が喫緊の課題として提言されたことに言及した.
 次にディレクターとしてあいさつに立った櫻井秀也常任理事は,「本ワークショップの成果を地域や病院に戻って研修医や医学生に伝えることが,参加した指導医にとって一番の学習になる.今後,地域で実施したいという希望があれば,さらに回を重ねていきたい」と述べた.
 続いて星北斗常任理事も,すべての医師が後輩医師の教育に何らかの形で関わっていくことが望ましい旨強調した.
第1回「指導医のための教育ワークショップ」開催 研修医や医学生の指導をめざして ワークショップは四名のタスクフォース(グループ活動の進行を援助する者)の指導のもと,「カリキュラムプランニング」をテーマとして,作業に入った.
 参加者は四グループに分かれ,橋本信也,桜井勇,福間誠之,福井次矢の各タスクフォースによる全体講義,さらに,グループ作業,プロダクト発表・レポート提出および全体討議を繰り返し進められた.特に,プロジェクト作業のテーマとして,「地域保健・医療」「基本的身体診察」「基本的救急処置」「安全管理(患者安全)」が設定され,各グループは一つのテーマについて,その学習目標の設定,学習方略の設定,評価の方法の作成等を熱心に行った.また,一日目の夜にはディベートも行われた.
 二日目の総括の後,各グループからプロダクトが提出され,全日程を終了した.三十一名の参加者には日医会長からの修了証が発行される.

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