日医ニュース
日医ニュース目次 第1007号(平成15年8月20日)

クルド人 代表ミッションが来館

クルド人 代表ミッションが来館  イラク北部クルド人自治区代表ミッションが,七月二十八日に日医会館を訪れ,経済復興支援,特に医療に関する支援を要請した.
 クルド人代表ミッションの招聘者は塩崎恭久衆議院議員および衆議院議員有志,特定非営利活動法人ピース ウインズ・ジャパン,来訪者はネチルヴァン・イドリス・バルザーニ・クルド人自治政府首相をはじめとする八名である.日医側は,青柳俊副会長,羽生田俊常任理事が対応にあたった.
 クルド人はイラク北部の自治区を治める民族で,人口は約四百万人,イラク全体の人口(二千四百万人)の約二割弱を占める.
 クルド人代表者は,「クルド人自治区は,イラク全体に対する経済制裁とフセイン政権下の抑圧のために,二重の意味で苦しんでいた.食料や医薬品が不足し,医師の数も不足している」と現状などについて説明した.
 青柳副会長は,日医への来訪に対して歓迎の意を述べたあと,「政府の支援と民間団体である日医の支援の調和を図ったうえで支援していきたい.四師会としての支援体制も考えているが,まずは,日医会員に義援金を募り,具体的な支援策を検討する予定である.また,ヘルシンキで開かれる世界医師会総会でも,今回の件について取り上げたい」と述べた.

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