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第1010号(平成2003年10月05日) |
第2次小泉連立改造内閣発足
厚労相は坂口氏が留任

第二次小泉連立改造内閣が,九月二十二日に発足し,厚生労働大臣には坂口力現厚生労働大臣が再任された.
坂口氏は,昭和九年生まれの六十九歳.昭和三十五年三重県立大学(現国立三重大学)医学部を卒業後,昭和三十六年に医師免許を取得.その後,昭和四十年に三重県立大学大学院医学研究科を修了,昭和四十七年に衆議院議員初当選を果たし,公明党政策担当副代表などを歴任した.
記者会見を行い,今後の抱負を語った坂口大臣は,一番の重要課題として,年金制度改革を挙げ,今年中に成案を得て,来年の国会への法案提出を目指したいとした.
医療制度改革については,まだ道半ばであり,問題は山積しているが,今後も改革を進めていくとしたうえで,(1)日本の医療に予防医療の概念を定着させる(2)保険者機能を高める―を今後の課題としてあげた.さらに,今冬に備えてSARS対策に力を入れていきたいとした.
また,来年に予定されている診療報酬改定に関連して,「制度もシステムも決定しないうちから,財源を削るという話だけが先行して出てきている.医療制度をより効率的なものにするには,どうすればよいのかをまず考えるべきである」と強調した.
なお,副大臣には,森英介衆議院議員(自民党・新任),谷畑孝衆議院議員(自民党・新任)が就任した.
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