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第1029号(平成16年7月20日) |

宮城県医師会長 師 研也

医師会も多角経営の時代である.単に行政と会員との仲介役では会員は納得しない.会費を納めて加入している以上,多くのメリットを求めたくなるのは当然であろう.
今年度から宮城県医師会も「宮城県医師協同組合」を設立した.
現在,組合事業は,従来県医師会の行っていた業務の一部を移したに過ぎないが,会員の目からは新鮮に,かつ会のメリットも一層はっきりするのではなかろうかと期待している.
従来から各都道府県単位に医師国保組合,また,日医には医賠責保険など会員の利用できる制度があり,大きな吸引力となっていた.今後も会員福祉対策の充実は,開業医,勤務医の別なく必要なことである.
今や医師会は,任意加入の時代ではない.全国の医師全員が加入し,医師自らが医の倫理向上を目指し,質の向上,医療の安全の確保に努めながら国民に医療を提供していく時代である.
加入率一〇〇%を目指すためには,医師会の事業に対する会員の理解を深めることが肝要であり,特に,勤務医の方々からの理解を得る努力が必要である.
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