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第1051号(平成17年6月20日) |

徳島県医師会長 中川 利一

昨年,徳島県医療推進協議会を立ち上げ,国民皆保険制度堅持,混合診療解禁反対,企業の医療への参入反対等を掲げ,運動を展開した.
その際,勤務医の活動状況は,開業医に比して関心度は低かった.これは,私たちにも責任はあるが,自発的に医療制度改革に取り組む姿勢は,一般に低調である.
本県における勤務医部会の設立は比較的早く,昭和五十六年に発足し,現在,勤務医の構成割合は四八・八%を占めている.医師会委員会,部会委員には,勤務医部会,生涯教育,救急災害,病院部会,女性医師部会等多くの勤務医が参加してそれぞれ活躍している.
勤務医部会の主な活動は,役員会と研修会の開催で,非会員にも声をかけ,医師会活動に参加していない医師にも興味をもって参加できる新しい内容を選んで研修を行っている.
問題点は,勤務医の意見発表の場が年二回の徳島医学会程度で少ない.今後,彼らの考えを訴える場を増やし,研修会でのシンポジウム参加,現状把握のアンケートも必要と考えている.これからも,開業医と同じスタンスで,社会貢献を含むさまざまな事項に関わっていくことが必要であると望まれる.
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