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第1060号(平成17年11月5日) |
資料版
平成16年医療施設(動態)調査・病院報告の概況要旨(厚生労働省)

本調査は,全国の医療施設(医療法(昭和23年法律第205号)に定める病院・診療所)の分布および整備の実態を明らかにするとともに,医療施設の診療機能を把握し,医療行政の基礎資料を得ることを目的としたものである.
I 医療施設調査
1. 無床診療所は増加,有床診療所は減少
病院は9,077施設.平成2年をピークに減少し,平成4年からは1万施設を下回っている.一般診療所は97,051施設.昭和63年以降増加を続けているなかで,有床一般診療所は減少,無床一般診療所は増加している.
施設数の年次推移 |
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病院の施設数の年次推移 |
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2. 個人から医療法人へ─開設者の変更─
開設者別にみた施設数では,変更に伴い個人が減少し,医療法人が増加している.
3. 「小児科」「産婦人科」を標ぼうする一般病院は減少
一般病院の施設数を診療科目別にみると,「循環器科」「リハビリテーション科」「神経内科」などが増加し,「産婦人科」「小児科」「外科」などが減少している.
小児科,産婦人科,産科を標ぼうする一般病院数の年次推移 |
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4. 療養病床が増加
病床数は平成4年をピークに年々減少.そのなかで「療養病床」は増加している.
一般診療所の病床数は,昭和55年をピークに減少傾向.
病床の種類別にみた病院病床数の年次推移 |
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II 病院報告
1. 病院の平均在院日数は引き続き短縮
平均在院日数は36.3日(0.1日減).種別では,「精神病床」338.0日(10.7日減),「一般病床」20.2日(0.5日減),「療養病床」172.6日(0.3日増).一般診療所の「療養病床」94.4日(0.5日減).病院の病床利用率は84.9%で,前年と同率である.
病床の種類別にみた平均在院日数および病床利用率 |
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2. 病院における100床当たり従事者数の年次推移
「医師(常勤)」は昭和59年6.3人が,平成16年8.7人に,「看護師(実人員)」は昭和59年18.3人が,平成16年には36.0人となっている.
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