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第1076号(平成18年7月5日) |
平成17年人口動態統計月報年計(概数)の概況
合計特殊出生率は1.25に

厚生労働省は,六月一日,平成十七年人口動態統計月報年計(概数)の概況を発表した.概況は,平成十七年の一年間に,わが国において発生した,出生,死亡,婚姻,離婚および死産の全数を対象としている.
(一)出生数は減少
出生数は,百六万二千六百四人で,前年の百十一万七百二十一人より四万八千百十七人減少し,出生率(人口千対)は八・四で,前年の八・八を下回った.(図)
出生数を母の年齢(五歳階級)別に見ると,女子人口の減少している三十四歳以下で五万二千四百人減少し,三十五歳以上で四千二百八十七人増加.
(二)死亡数は増加
死亡数は,百八万四千十二人で,前年の百二万八千六百二人より五万五千四百十人増加し,死亡率(人口千対)は八・六で前年の八・二を上回った.
死因別に見ると,死因順位の第一位は悪性新生物(がん),第二位は心疾患(心臓病),第三位は脳血管疾患(脳卒中)となっている.
(三)自然増加数は減少し,マイナス
出生数と死亡数の差である自然増加数は,マイナス二万千四百八人で,前年の八万二千百十九人より十万三千五百二十七人減少し,自然増加率(人口千対)はマイナス〇・二で,前年の〇・七を下回り,明治三十二年以降初めてマイナスとなった.
(四)死産数は減少
死産数は,三万千八百三十胎で,前年の三万四千三百六十五胎より二千五百三十五胎減少し,死産率〔出産(出生+死産)千対〕は二十九・一で,前年の三十・〇を下回った.
(五)婚姻件数は減少
婚姻件数は,七十一万四千二百六十一組で,前年の七十二万四百十七組より六千百五十六組減少し,婚姻率(人口千対)は五・七で前年と同率である.
(六)離婚件数は減少
離婚件数は,二十六万千九百二十九組で,前年の二十七万八百四組より八千八百七十五組減少し,離婚率(人口千対)は二・〇八で,前年の二・一五を下回った.
図 出生数及び合計特殊出生率の年次推移 |
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