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第1091号(平成19年2月20日) |
第14回ノバルティス地域医療賞贈呈式
日医会員5名を表彰

第十四回ノバルティス地域医療賞の贈呈式(主催:ノバルティス地域医療賞委員会,後援:日医)が,一月二十五日に都内で行われた.
この賞は,地域住民に密着して医療活動に従事し,優れた功績を上げ,住民の保健衛生の向上のために,著しく貢献した日医会員を顕彰することを目的として,平成五年に設立されている.当日は,各都道府県医師会長から推薦のあった応募者から,五名が表彰された.
冒頭のあいさつに立った,唐澤 人会長は,「医療に期待されることは,だれもが安心して安全で良質の医療を受けられることである.その意味で,先生方が地域住民のために行っている,思いやりのある地道な医療活動は,現在の日本において最も必要で,価値の高いものと考える.日々の努力に心から感謝申し上げたい」と述べた.
つづいて,羽生田俊常任理事による選考経過報告および受賞者功績紹介があり,表彰が行われた.
今年度の受賞者と,その功績は,次のとおりである(敬称略).
■大島紀玖夫(岐阜):平成十二年から介護保険シンポジウムを介護関連多職種や行政と企画・開催.また,審査判定評価委員会では,住民が納得できる審査判定で介護保険への信頼向上に大いに貢献した.
■花咲博(広島):地域医療の担い手として五十年の長きにわたり貢献してきた.また,昭和四十一年から平成三年までの二十六年間,二つの小学校医として児童の健康管理に努め,公衆衛生の向上にも貢献した.
■松本幸三(栃木):昭和四十八年から小学校医として,児童の健康保持増進,健診に注力.乳幼児の健康管理体制の向上にも尽力した.また,学校医のための冊子の作成等,保健管理の専門的事項の普及向上に多大な貢献をした.
■水間良信(鹿児島):菱刈町唯一の病院として,地域に密着した地道な医療活動に従事.また,盲老人ホームほか,七カ所の介護福祉施設等を開設し,北薩地域全体の医療・福祉に多大な貢献をした.
■皆木吉泰(兵庫):神戸市が行う公衆衛生活動に協力し,公衆衛生知識の普及啓発等に大きく寄与.また,行政と連携し,各種検診事業を推進し,地域住民の健康管理,福祉の充実・向上に貢献した.
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