日医ニュース
日医ニュース目次 第1107号(平成19年10月20日)

視点

日本医師会女性医師バンクについて

 日医は,平成十八年十一月二十二日,「医師再就業支援事業」について,厚生労働省と委託契約を締結した.この事業は,(1)女性医師バンクの創設・運営(2)離職医師の再研修の支援(3)女性医師の勤務環境の整備についての啓発─を三本柱としている.
 本年一月三十日には,女性医師バンク・中央センター(センター長:宝住与一副会長)を日医会館内に開設した.本センターは雇用関係の成立をあっせんするもので,厚労省から有料職業紹介事業許可証を取得したが,センターで行う職業紹介はすべて無料である.
 女性医師バンクは,東日本と西日本に拠点を置き,それぞれの地域で活動することとしている.東日本センターは日医会館内に設置し,中央センターが兼務している.西日本センターは,福岡県医師会館内に設置し,横倉義武福岡県医師会長がセンター長を兼務している.それぞれのセンターに,医師であるコーディネーターを各二名(東日本センターは女性医師二名,西日本センターは男性医師一名,女性医師一名)配置して,求職者や求人施設からの電話相談・面談に応じ,就業のあっせんや求人医療機関との連絡・調整を行っている.
 開設以来,求職者登録,求人登録は順調に推移し,九月三十日現在,求職登録者数は二百三名,求人登録件数は千三十五件(求人登録施設数は六百五施設)となっており,就業成立件数は三十六件となった.ほかに再研修の紹介が二件ある.この状況で推移すれば,就業成立件数も増加していくものと思われるが,そのためには求職・求人登録の増加が必要となるので,多くの方々,多くの施設に登録していただくことをお願いする.
 医師再就業支援事業は,研修実施施設に対する研修の実施依頼,研修に関する受け入れ施設の紹介,研修プログラムの紹介なども行っている.
 女性医師の勤務環境整備についての啓発活動は,日医男女共同参画委員会の協力を得て,講習資料を作成し,全国の都道府県医師会と日医との共催により,「病院長,病院開設者,病院管理者等への講習会」を開催しているところである.
 女性医師の割合は増加の一途をたどっており,平成十二年以降,過去八年間の医師国家試験合格者における女性医師の割合は三割を超えている.多くの女性医師が,出産・育児後も引き続き地域医療に参画していける体制を整備することが求められている.

(常任理事・羽生田俊)

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