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第1139号(平成21年2月20日) |
日本医師会テレビ健康講座(静岡県)
「心の健康のイエローカード!〜疲れているのに眠れないお父さんへ〜」をテーマに

「日本医師会テレビ健康講座─ふれあい健康ネットワーク」の収録が,静岡県医師会ならびに静岡放送の協力のもと,一月三十一日,静岡放送のスタジオで行われた.
番組では,「心の健康のイエローカード!〜疲れているのに眠れないお父さんへ〜」をテーマに,静岡県富士市で取り組まれている「富士モデル事業」が紹介された.
同事業は,働くお父さん世代を対象とした自殺予防対策で,二週間以上の不眠をうつ病の気付きの目安とし,CMなどを用いて「睡眠キャンペーン」を行っている.
番組にVTRで出演した宮下正雄富士市医師会副会長は,かかりつけの医師と精神科医の連携を進めるべく,運営委員会で紹介状の書式を統一し,市内の医療機関に配布していることを説明.専門医が診療した後に,かかりつけの医師にフィードバックする「紹介返信書」のサンプルも提示した.
鈴木勝彦静岡県医師会長は,かかりつけの医師と精神科の医師の連携がうつ病の早期発見に効果を上げていることを強調するとともに,同モデル事業が滋賀県大津市でも取り入れられていることを紹介し,全国的な広がりに期待を寄せた.
石井正三常任理事は,「不眠症はうつ病の気付きになるきっかけであって,不眠の改善だけではうつ病の予防や改善までは出来ない.専門の医師による適切な治療が必要なこともお知らせしていきたい」と述べた.
番組は,二月十一日(水・祝日)に静岡放送で,午前九時五十五分から三十分間放映された.
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