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第1159号(平成21年12月20日) |
日本医師会テレビ健康講座(滋賀県)
「三方よし手帳で安心!」をテーマに

「日本医師会テレビ健康講座─ふれあい健康ネットワーク」の収録が十一月二十一日に,滋賀県医師会ならびにびわ湖放送の協力のもと,びわ湖放送のスタジオで行われた.
今回のテーマは,「三方(さんぽう)よし手帳で安心!〜滋賀県最新医療連携リポート〜」で,脳卒中の地域連携パスである「三方よし手帳」が取り上げられた.
「三方よし」とは,「売り手よし・買い手よし・世間よし」という近江商人の価値観だが,同手帳はこの考え方を,「患者さん・医療機関・地域みんなよし」という意味で用い,急性期から慢性期,回復期や維持期において,切れ目なく医療を提供するために活用している.
番組では,実例をもとにしたVTRを交え,同手帳によって救急搬送からリハビリ,在宅に至る過程が患者自身に分かりやすくなり,退院後も安心して治療を受けられる様子が紹介された.
浅野定弘滋賀県医師会長は,脳卒中だけでなく,大腿骨頸部骨折や糖尿病,大腸がんにおいても地域医療連携パスが試行されていることを説明.
中川俊男常任理事は,地域連携パスは地域の実情にあったものが必要であること,また,各地域で作られた連携パスの情報を共有し,普段はかかりつけの医師のもとで治療を受け,いざという時には地域,もしくは地域を越えてサポート出来る取り組みが理想であることを強調した.
なお,番組は,十二月五日(土)にびわ湖放送で,午後五時〜三十分間放映された.
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