日医ニュース
日医ニュース目次 第1184号(平成23年1月5日)

日医定例記者会見

12月8日
感染症マップのテスト公開を開始

日医定例記者会見/12月8日/感染症マップのテスト公開を開始(写真) 石川広己常任理事は,感染症サーベイランス(動向監視)をテスト公開すると発表した.
 本システムは,日医総研が中心となり,国立感染症研究所もかかわり研究開発されたもので,日医標準レセプトソフトへの日々の入力のから,疑い症例を地域ごとに集積し,地図に表示するもの.ほぼ全自動で,二十四時間以内に地域の関係者間で情報共有が可能となる.
 また,データ収集に関しては,定点調査の安全なネットワークで自動収集するため,迅速で,医師に負担がかからない仕組みになっている.
 システムの公開に当たり,日医ホームページに「感染症サーベイランス」へのリンクを追加し,インフルエンザマップを掲載.当初はインフルエンザのみ対応だが,順次対応する病原体を拡大するとともに今以上にリアルタイム化することで,地域医師会や医療機関にデータが提供出来るよう,平成二十二年度中の本格稼働を目指している.
 同常任理事は,「この提案の最大の価値は,スピードであり,流行の初期段階での早期発見が可能になることだ」と強調.さらに,現在の参加医療機関が,約六百六十施設であることについては,「地域間での格差を少なくするためには,最低でも三千〜四千医療機関が必要であり,それが実現すれば,画期的なシステムになると考えている」と述べ,医療機関の参加を呼び掛けて行く考えを示した.

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