日医ニュース
日医ニュース目次 第1196号(平成23年7月5日)

社会保障・税一体改革成案(案)に対して,三師会連名で意見書提出

社会保障・税一体改革成案(案)に対して,三師会連名で意見書提出(写真) 日医は日本歯科医師会,日本薬剤師会と共に,政府・与党社会保障改革検討本部「社会保障・税一体改革成案(案)」に対する三師会の会長連名による意見書を取りまとめ,六月十七日,与謝野馨社会保障・税一体改革担当大臣,細川律夫厚生労働大臣,岡田克也民主党幹事長らに提出した.
 今回の意見書は,国民がさまざまな格差に苦しむことなく,必要な医療・介護を受けることが出来る社会を持続させることを目的として,三師会で検討した結果,取りまとめられたものである.
 その中では,特に,成案(案)に示された,(一)受診時定額負担の導入や高齢者(七十〜七十四歳)の患者の一部負担割合の引き上げ,(二)急性期医療の強化を通じた平均在院日数の短縮化─等を問題視.(一)については,公的保険である以上,その財源は患者(利用者)に求めるべきではなく,保険料率の見直しや税制改革等によって確保すべきとしている.また,(二)については,患者負担及び安心・安全面から,その短縮化はもはや限界とし,今後は,国民医療費を引き上げ,これまでの日本の医療のあり方を尊重しつつ,強化することを求めている.

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