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第1216号(平成24年5月5日) |
訃報

■森 亘氏(前日本医学会長)
四月一日,死去,八十六歳.
氏は大正十五年東京都の出身.昭和二十六年東京大学卒業後,東京大学医学部教授・医学部長を経て,東京大学総長に就任.平成四年四月から平成十六年三月まで日本医学会長を務めた.
また,劇症肝炎や腫瘍学の病理研究の業績で高い評価を得た他,松果体分泌ホルモンのメラトニンの発見にも貢献.平成二年には首相の諮問機関として設置された「臨時脳死及び臓器移植調査会(脳死臨調)」の会長代理に就任し,日本の臓器移植に道を開く等,これまでの功績は計り知れない.
平成十三年には勲一等瑞宝章を,平成十五年には文化勲章をそれぞれ受章している. |