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第1224号(平成24年9月5日) |
日本医師会テレビ健康講座(山形県)
「在宅医療」をテーマに
「山形発! 鶴岡発! 在宅医療の現場〜家族が安心できる,地域の連携〜」をテーマとした日本医師会テレビ健康講座の収録が八月四日,山形県医師会並びに山形放送の協力の下,テレビ局のスタジオで行われた.
本事業は,地域医療における地域医師会の役割を住民に理解してもらうことを目的として,平成元年から実施しているもので,今年度は今回が最初の収録となった.
番組では,単調な在宅での生活に潤いを与えるため,在宅で百歳を迎えたお年寄りに打ち上げ花火をプレゼントしている活動など,県内で行われている在宅医療に関するさまざまな取り組みを紹介.在宅医療に対する不安の声も聞かれる中で,在宅医療は多くの職種の人たちの連携,そして家族の支えで成り立っていることを県民に説明するものとなった.
番組に出演した有海躬行山形県医師会長は,在宅医療に関する県医師会の取り組みを紹介した上で,患者とその家族が安心して受けられる在宅医療を目指し,今後もその活動の幅を広げていきたいとした.
電子カルテシステム「Net4U」を活用した,在宅医療の取り組みを説明した三原一郎鶴岡地区医師会長は,「本システムは診療所と病院,そして,訪問看護ステーションと検査センターの情報を医師会館の中のサーバーに置くことで,常に患者の最新の情報を共有することが可能になっている」として,その利点を強調.この仕組みが全国規模に広がっていくことに期待感を示した.
石川広己常任理事は,「山形県で行われている組織的で,かつ温かい在宅医療の取り組みが全国でも行われるようになることを期待したい」と述べるとともに,「Net4U」に関しては,「ITを活用した地域連携の手本になるものだ」として,これを高く評価した.
なお,番組は八月二十五日に三十分間,山形放送で放映された.
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