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第1232号(平成25年1月5日) |
日医
医療事故調査に関する検討委員会(プロジェクト)を設置

医療事故調査制度の創設並びに医師法二十一条をめぐる医療事故と刑事司法のあり方について,日医では平成二十三年六月に医療事故調査に関する検討委員会(プロジェクト)が取りまとめた報告書を踏まえ,平成二十四年九月に「診療に関連した予期しない死亡の調査機関設立の骨子(日医案)」の案文を基に,都道府県医師会並びに郡市区医師会,各医療関係団体等に意見を求めたところである.
一方,国においては,厚生労働省に「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」が設置され,これまでに八回,会議が開催されているが,いまだ論点の集約には至っていない.
このような状況を踏まえて,日医では,昨年十二月十八日に開催された第十回理事会において,「医療事故調査に関する検討委員会(プロジェクト)」を設置することを決定.医療事故調査制度のあり方と刑事司法の関係等について,医療界として一定の方向性を打ち出し,これを実現させていくための方策を検討していくこととなった.
担当の高杉敬久常任理事は,「第百二十七回臨時代議員会や第二回都道府県医師会長協議会でも約束したとおり,この度,会内に検討委員会を設置することになった.昨年九月に日医案に対する意見をお聞きした際には,『拙速である』『十分な議論がなされていない』などの意見を頂いた.医療の未来を決める問題でもあり,この検討委員会で十分議論を行い,国民にも納得してもらえる医療界としての統一意見を取りまとめたい」と抱負を述べている.
なお,検討委員会(プロジェクト)の初会合の模様は次号で詳報する予定となっている.
医療事故調査に関する検討委員会(プロジェクト)
水谷 匡宏(北海道医常任理事)
橋本 省(宮城県医常任理事)
橋本 雄幸(東京都医理事)
石渡 勇(茨城県医副会長)
二井 栄(三重県医常任理事)
松原 謙二(大阪府医副会長)
清水 信義(岡山県医副会長)
堤 康博(福岡県医専務理事)
寺岡 暉(寺岡記念病院理事長)
有賀 徹(昭和大学病院院長・全国医学部長病院長会議理事)
神野 正博(全日病副会長)
鈴木 厚(川崎市立井田病院地域医療部長)
坂井かをり(NHKエデュケーショナル科学健康部シニア・プロデューサー)
畔柳 達雄(日医参与)
奥平 哲彦(日医参与)
手塚 一男(日医参与)
【高杉常任理事・医事法・医療安全対策課】
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