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第1234号(平成25年2月5日) |
日本医師会テレビ健康講座(沖縄県)
「『なんくるないさぁ』は命とり!?〜自覚症状が少ないメタボリックシンドロームの恐怖〜」をテーマに

「日本医師会テレビ健康講座─ふれあい健康ネットワーク」の収録が,一月十二日,沖縄県医師会並びに沖縄テレビ放送の協力の下,那覇市内のテレビ局で行われた.
番組は,「『なんくるないさぁ』は命とり!?〜自覚症状が少ないメタボリックシンドロームの恐怖〜」をテーマとして,メタボリックシンドロームや生活習慣病を予防するために,沖縄県で行われている取り組みが紹介された.
沖縄県は,平成七年に『世界長寿地域宣言』を行ったほどの長寿県であったが,食生活や生活習慣の変化から,現在では男性の平均寿命は全国平均を下回っており,メタボリックシンドロームのワースト県とも言われている.
VTRで出演した玉井修沖縄県医師会理事は,何でも相談出来るかかりつけ医を持つことの重要性を,益崎裕章琉球大学大学院教授は,メタボリックシンドロームを予防するための早期検診と生活習慣改善の必要性を,それぞれ説明した.
この他に,那覇市医師会が主催する市民参加型のウォーキング大会や,今帰仁村(なきじんそん)の小学校で児童自らがお弁当を調理する日として設けられている「弁当の日」という食育の取り組みなどが紹介された.
番組に出演した宮城信雄沖縄県医師会長は,「身近なかかりつけ医を持って,健康管理や生活習慣病予防に医療機関を活用してもらいたい.健康的な生活習慣は,がんのリスク低下にもつながるので,沖縄県医師会として啓発に取り組んでいきたい」と語った.
それに対して,同じく出演した石川広己常任理事は,「長寿食として知られる沖縄の伝統料理を取り入れた食育の取り組みは,国内外から関心の高い取り組みになる」と述べ,その効果に期待感を示した.
なお,番組は,一月二十六日(土)に,沖縄テレビ放送で放映された.
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