日医ニュース
日医ニュース目次 第1245号(平成25年7月20日)

石井常任理事
ハーバード大学公衆衛生大学院(HSPH)武見国際保健プログラム視察並びにアメリカ医師会年次総会出席

ハーバード大学と覚書を締結

 石井正三常任理事は,六月十二〜二十日まで,アメリカに出張した.
 十三日には,JETRO(日本貿易振興機構)ニューヨーク事務所を訪問し,岸本堅太郎駐在員と「米国医療事情」について議論を交わした.
 十四日に行ったボストンのハーバード大学公衆衛生大学院(HSPH)武見国際保健プログラムの視察では,ハンター国際保健人口学科長,ライシュ武見プログラム指導教授と面会.武見プログラムの設立三十周年記念を迎える本年十月にボストンで開催される記念シンポジウム,及び低所得国フェローへの奨学金制度の創設という二つの記念事業について確認し,同事業に係るハーバード大学と日医の間における覚書を手交した.
 研究発表では,六名の武見フェローによる報告を受け,それぞれにコメントを述べ,質疑応答を行った他,同大学院等に所属する日本人研究者と懇談した.
 更に,同日には,本年四月十五日に発生したボストン・マラソン爆弾テロ事件の現場も視察.同常任理事は,当事件の発生時,救急連携ネットワークを通じ,被害者治療の主導的役割を果たしたブリガム・アンド・ウィメンズ病院のステファニー・ケイデン医師(ハーバード大学人道支援イニシアチブ)より,人的被害状況から爆弾によるテロ事件との情報をいち早く入手していたが,視察を通じ,発生現場と救護所の位置関係,救援活動,ランナー及び観衆の避難誘導のあり方等について説明を受け,アメリカの救急対応の優れた側面を再確認し,日本において同様の事象が発生した場合の対策の参考とするとした.
 十八日には,アメリカ医師会(AMA)年次総会において,ホーヴェン新会長の就任式に出席.次期会長にはオレゴン州出身の産婦人科医ワー氏が選出された.
 また,会期中にAMA幹部,世界医師会(WMA)役員等の海外招待者との意見交換,及び韓国医師会との懇談を行った.

ボストン・マラソン爆弾テロ事件の
現場視察を行う石井常任理事

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