日医ニュース
日医ニュース目次 第1250号(平成25年10月5日)

台湾医師会代表団が日医を表敬訪問
日本の介護保険制度を学ぶ

台湾視察団一行と横倉会長(下段中央)
 台湾医師会のスー・チン・チュアン新会長を始めとする医師会役員,国会議員ら総勢約八十名の一行が,九月六日に日医会館を訪れ,厚生労働省より日本の介護保険制度について説明を受けるとともに,都内の介護施設の見学を行った.台湾では,来年から介護保険を導入することが検討されているため,日本の制度を学ぶことを目的として来日した.
 台湾医師会代表団の数名がまず会長室を訪問.横倉義武会長は,東日本大震災の際に台湾医師会から支援物資が届けられたことに謝意を示した上で,高齢者は医療と介護が切り離せないことから,介護保険制度に医師会も強く関与していることを説明.自らも国会議員であるスー会長は,台湾では日本以上に高齢化が急速に進展しているとして,日本の介護保険制度を参考にすばらしい制度をつくりたいと述べた.
 引き続き,大講堂にて,石井正三常任理事の司会の下,介護保険制度の説明が行われ,その冒頭,横倉会長と羽生田俊副会長,台湾医師会顧問のウー・ユン・トゥン氏があいさつした.
 横倉会長は,「日本はこの二十年で非常に高齢化が進行し,医療保険だけでなく介護保険が必要だということで本制度が始まった.台湾でも,ぜひより良い介護保険制度を構築して頂きたい」とし,有意義な視察となるよう期待を寄せた.
 「日本の高齢者介護について」と題して講演した水野嘉郎厚労省老健局総務課課長補佐は,一九六〇年代から二〇〇〇年に介護保険制度が施行されるまでの高齢者保健福祉政策の流れを説明するとともに,介護保険制度の仕組みを解説.制度創設から十二年間で,六十五歳以上の被保険者数が約一・四倍に増加する中,サービス利用者は約三倍になったことから,高齢者の介護になくてはならないものとして定着しているとする一方,介護給付は,三・六兆円から八・九兆円と約二・五倍に増えており,更に二〇二五年には約二十一兆円に増加することが見込まれていることから,持続可能な制度とするため,介護給付の重点化・効率化などの改革が必要だとの認識を示した.
 その後,一行は都内の特養と老健施設を訪問し,説明を受けるとともに,施設内を見学した.

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