日医ニュース
日医ニュース目次 第1255号(平成25年12月20日)

プリズム

ナウキャスト

 九月二日,埼玉県,千葉県,茨城県において竜巻が発生し,大きな被害をもたらした.
 わが国では,竜巻などの激しい突風は,年間平均二四・三件確認されている.
 このような積乱雲がもたらす竜巻,落雷,局地的な大雨などの発生予測は極めて困難であるが,気象庁ではドップラーレーダーや雷監視システムなどのデータに基づき,これら局地的な自然現象予測を行う「降水ナウキャスト」「雷ナウキャスト」「竜巻発生確度ナウキャスト」の三情報を提供している.
 ナウキャスト(nowcast)とは,今(now)と予報(forecast)を組み合わせた造語である.これらは気象庁HP,国土交通省防災情報センターの携帯電話向けページで見ることが出来る.
 「竜巻発生確度ナウキャスト」は,二〇一〇年五月に提供が開始され,十キロメートル格子単位で竜巻発生の可能性を二階級(発生確度一と二)で解析し,一時間先までの予測を十分ごとに提供している.
 発生確度一とは,竜巻が発生する可能性を示すもので,予測の的中率(予測に対する実際の発生割合)は一〜五%程度,捕捉率(実際の発生に対する予測割合)は六〇〜七〇%程度,発生確度二とは,更に竜巻の発生に注意を必要とするもので,的中率五〜一〇%程度,捕捉率二〇〜三〇%程度とされている.発生確度二の格子が掛かる県などでは竜巻注意情報が発表されている.
 被害を回避,最小限にするためには有用な情報である.今後は精度の向上と共に,高齢者に的確に伝える手段の工夫が重要である.

(榮)

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