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第1281号(平成27年1月20日) |

大分県医師会長 近藤 稔

勤務医の将来は何か.教育機関に携わるか.生涯勤務医か,いつか開業するか.いずれにしても,保険診療と無関係には生きられない.
安全・安心・良質な医療を提供するには,健全経営も欠かせない.勤務医と開業医が連携し,国民皆保険や地域医療を堅持しない限り,日本の医療は崩壊する.
横倉義武会長は,国民と共に歩む医師会として三つの方針の一つに組織強化を挙げられ,組織率約五五%の日医に,医師会組織強化検討委員会を立ち上げられた.
大分県医師会でも,勤務医の入会率は約六六%で,良い方ではない.
大分県医師会長の永年会員への表彰では,権威もなければ,県外に異動された時は継続性もない.
県医師会の常任理事や日医の委員会に所属していれば,表彰される機会はある.しかし,ほとんどの会員が表彰される機会は全くなく,日医に対する関心も薄い.
日医による永年会員表彰なら,どの県に異動しても会員である限り継続している.三十歳で入会しても,三十年表彰で六十歳までかかる.五十年表彰なら二十五歳に入会しても七十五歳までかかる.表彰状一枚で済み価値がある.
永年会費を納め,組織率強化に尽力頂いたお礼の表彰は,会員としての意識改革と組織率アップにもつながるのではないかと推測する.
白寿・米寿の慶祝表彰はあるが,永年会員表彰はない.
日本医師会永年会員表彰制度を創設したらと愚考する.
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