日医ニュース
日医ニュース目次 第1282号(平成27年2月5日)

プリズム

勤務医がe-Taxに奮闘

 確定申告の時期となった.数年前から所得税をe-Taxで申告している.初めの頃は学会発表以上に苦労したが,これは勤務医にとっては意外によいシステムであると感じてきた.何よりも,夜間・休日でも自宅から申告ができるため,仕事や当地の豪雪を気にしながら税務署へ行く必要がなくなった.
 利便性に加えて,経済的にも助かる.原稿料や講演料は雑所得となり,そのままでは全額所得税の対象となる.しかし,かけた経費は収入から差し引くことができる.具体的には,執筆や講演のために購入した書籍やパソコンソフト,旅費を含む学会・研修会費用などである.経費が収入を超えることもあるが,私は本当に必要な経費は堂々と計上している.医療費控除は多くの方がご存じであろうが,寄付金がある場合も税が軽減される.自分の場合,国境なき医師団や地元の公益法人に対する年間数万円の寄付を申告している.
 e-Taxでは,源泉徴収票の記入漏れや経費の計上漏れに気付いた場合,申告期限前ならば何回でも再送信でき,料金は一切かからない.ネット接続のパソコンと電子証明付き住基カード(交付料千円),及び数千円のカードリーダーがあればよいので,まだ今年の申告に間に合う.ところでe-Taxを始めてから,家計の収支が改善したかというと…….貯金は全く増えず.我が家では申告と節約がリンクしていないようだ.

(骨コツ)

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