健康三叉路No.2 エッセー 伝言板 前号 目次 次号
足と靴を大切に
田部井淳子 (登山家)

イラスト 私は山歩きが大好きなので、低い山、高い山を問わず週1回は山に行く。多い時は週3回になることもある。年7、8回は海外の山へも行く。私をツアーリーダーとして、一般募集した方々と行くこともあるが、還暦を過ぎてからは、自分が登りたい山へ気のおけない女ばかりの山仲間と行くことにしている。

 日々の業務がどんなに過密でも、山に登るための時間を作る。新緑や高山植物の自然の花のなかを歩く時は至福の時である。森の紅葉は日本の山が一番美しい。里山から歩きはじめたとたんに体中の細胞がみずみずしくなる。

 歩くために一番大事なのは足。それを保護するのは靴だ。今私は、山以外の毎日一番長時間はく靴にお金をかけている。足指と足裏のマッサージも疲労回復に効果があるので続けている。この効果はすばらしい。マッサージのやり方を紹介できないのが残念だが、元気で過ごしたい人は、まず、足と靴に時間とお金をかけましょう。

伝言板 営利企業に病院経営を任せてしまっていいの?
 日本では、株式会社などの営利企業が医療機関を経営することを、法律で禁止しています。

 今、小泉内閣は株式会社の医療機関経営を認めようとしています。営利を目的として医療機関を経営したら、不採算の小児・救急医療など、必要な医療が地域から消えてしまいます。

 すべての国民が、いつでもどこでも平等に医療が受けられる、日本の優れた医療保険制度を守るために、営利企業による医療機関経営を認めるべきではないと考えます。

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