白クマ
日医白クマ通信 No.1309
2010年8月6日(金)


定例記者会見
「ワクチン返品問題について」
―保坂シゲリ常任理事

定例記者会見


 保坂シゲリ常任理事は、8月4日の定例記者会見で、昨年度の新型インフル エンザワクチン返品問題について報告した。

 同常任理事は、さる8月2日の衆議院予算委員会において長妻厚労大臣が「 新型インフルエンザワクチンの在庫問題について、メーカーが買い戻すことで 解決することとする」と答弁したことについて触れ、「日医はこれまでワクチ ンの返品について政府与党に要望書を提出するなど、さまざまな場面で働きか けてきた。今回、在庫問題が解決できたのは都道府県、市町村などと、都道府 県医師会や郡市区医師会が国に対する要望書の提出などで強く働きかけてきた 結果であると受け止めている」と述べた。

 そして、「厚労省の担当者、メーカーや卸、さらに、インフルエンザ総括会 議でワクチン返品問題に理解を示した金澤一郎座長をはじめ同会議の委員に深 く感謝する」と謝辞を述べた。

 つづいて、「この問題が解決することで日医は、今期の新型インフルエンザ 対策を含め、今後おこりうる新たな感染症に対して戦うために、新たなスター ト地点に立つことができた」とし、「国においては、予防接種部会で今後の予 防接種政策について検討が進みつつあり、また、新型インフルエンザA(H1N1) の再流行や、H5N1発生や流行を含めて、その対策についてガイドラインや行 動計画の変更を検討するための専門家会議が開かれる等、感染症対策は重大な 局面を迎えている」と述べた。

 最後に、同常任理事は「日医は国民、厚労省、地方自治体等関係するすべて の人々とともに全力で日本の感染症対策に取り組む」という強い意向を示し、 協力と支援を求めた。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第三課 TEL:03-3946-2121(代)


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