白クマ
日医白クマ通信 No.392
2006年5月10日(水)


日医定例記者会見 中川常任理事−「日医の医療費推計についてふたたび」ほか4件について

中川常任理事


 中川俊男常任理事は、5月9日、日医会館で、 (1)日医の医療費推計について ふたたび、(2)財務省の予算編成方針、(3)緊急調査「平成18年度診療報酬改定 の影響について」の現時点での集計状況、(4)ORCAとレセスタとの比較―の4件 についての記者会見を行った。

 (1)では、先に発表した日医・日医総研の2025年度医療費49兆円の推計値に対 し、“楽観的”との批判があることを踏まえ、再度、推計の根拠となったデー タ等を比較して示し、厚労省推計は、国民医療費、医療給付費、年間増加額と も過大であると指摘。最新のデータを用いて早急に再検証するよう求めた。

 (2)では、財務省が2008年度から一般会計と特別会計の連結会計のなかで予算 編成を行う方針との新聞報道に触れ、これは日医の従来からの主張であり、連 結した大きな国家予算のなかで社会保障関係費がいかにあるべきかを議論し、 財源の有無や無駄の削減等を検証すべきであると強調。今後、編成の内容につ いては、注意深く見守っていきたいとした。

 (3)については、会員から「このままでは医療機関の経営は成り立たなくなる」 など、344件(5月9日現在)にのぼる切実な意見が寄せられていることを報告。 今後は、集計作業を進め、月内にもその結果を基に厚生労働省に要望を行いた いとした。

 (4)については、厚生労働省が開発したレセスタは「対応メーカー・機種が限 られている」「ペーパーレスにはならず、むしろ医事業務作業は増える」など の問題点を指摘するとともに、ORCAの優れた点を改めて説明した。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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