白クマ
日医白クマ通信 No.426
2006年6月14日(水)


定例記者会見
「医療制度改革関連法案に対する日医の考えを改めて説明」

中川常任理事


 医療制度改革関連法案が参議院本会議で6月14日にも可決成立される見通しとなったことを受けて、中川俊男常任理事は、6月13日、記者会見を行い、改めて法案に対する日医の考えを説明した。

 中川常任理事は、法案の評価できる点として、(1)75歳以上の後期高齢者を対象とした高齢者医療制度を創設したこと、(2)乳幼児の自己負担軽減措置が3歳未満から義務教育就学前まで拡大されたこと―の2点があるとする一方で、患者負担の大幅な引き上げ、保険外併用療養費の導入、介護療養型医療施設の廃止など、問題点も多いと指摘。国に対して、「国民医療・介護費」を公費・家計・事業主の3者がどのように配分し、支えていくのかという視点で議論を行うことを求めた。

 今後については、「この法案では、制度の大枠が決まっただけである。政省令などを決める際に、われわれの主張が取り入れられるよう努力していく」と述べるとともに、医療現場の声をリアルタイムに集め、それを基に引き続き法案の修正を求めていきたいとした。

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