白クマ
日医白クマ通信 No.427
2006年6月14日(水)


定例記者会見
「社会保障の給付と負担の管理目的である『社会保障番号制度』に明確に反対の立場を表明」

中川俊男常任理事


 6月13日の記者会見で、中川俊男常任理事は、7日の経済財政諮問会議で、「骨太の方針2006」に盛り込み、「関係省庁連絡会議」で検討することが明らかになった、「社会保障番号・社会保障個人会計」の導入に対する日医の見解を説明した。

 中川常任理事は、以下の理由を挙げ、「いろいろな問題をクリアせずに、拙速に、社会保障個人会計として、個人的な給付と負担を明確にすることでコストを認識させ、公的保険の利用を制限しようとするものであり、われわれは賛成できない」と、社会保障の給付と負担の管理を目的とした「社会保障番号・社会保障個人会計」の導入には反対である、との日医の立場を明確にした。


  • 社会保障番号の導入は、住民基本台帳とネットワーク化され、国家が個人情報を管理する“国民総背番号制”の実施につながり、医療分野では、財政的な目的で医療の内容に制限を加える“管理医療”を導入しやすくなる。

  • 社会保障個人会計の導入のねらいは、公的保険給付範囲の縮小と、縮小部分の民間保険への移行にあるのは明白。これを容認すれば、国民皆保険制度が崩壊する恐れがある。

  • セキュリティおよび個人情報の保護が、IT化の最大の課題であり、同時に、国民が最も懸念するところである。IT化推進に異論はないが、環境整備のないままに、拙速に社会保障番号制度の議論を進めるべきではない。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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