白クマ
日医白クマ通信 No.493
2006年9月20日(水)


定例記者会見
「自民党総裁選3候補者の政策について日医の見解を示す」

 自民党の総裁選挙を前日に控えた9月19日、中川俊男常任理事は、記者会見を行い、自民党総裁選挙立候補者の社会保障政策に対する日医の見解を明らかにした。

 そのなかで同常任理事は、「真新しさや具体性に欠け、期待外れと言わざるを得ない」と3候補者の社会保障政策に問題意識を表明。新総裁が小泉政権の「財政主導の医療政策」を踏襲するのであれば、「国民の視点に立った医療政策」への路線を変更するよう、引き続き働きかけを行っていくと述べた。

 具体的には、安倍氏が一定の医薬品を保険給付から外す考えを示していることに対して、「給付費の削減」という目先の目的のために、医療の切り捨てが行われるべきではないと指摘。谷垣氏が消費税を社会保障目的税化し、税率を10%にまで引き上げると提案していることについては、「負担を次世代に先送りすべきでない」という考えには同調できるが、消費税の引き上げは、事業主負担の引き上げや、保険料上限の撤廃などを実施してもなお財源が足りない場合の最終手段に位置づけるべき、との日医の見解を改めて説明した。また、麻生氏については、氏が掲げる政権構想のなかに社会保障政策が触れられていないことは非常に残念と述べた。

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