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(1)概要
第173回世界医師会中間理事会が5月18日(木)から20日(土)までフランスのディボンヌで12ヶ国からの理事16名を含め合計約70名の参加を得て開催された。日本医師会からは唐澤会長、岩砂副会長、ならびに石井常任理事が出席した。
理事会の冒頭、唐澤会長と岩砂副会長のWMA理事就任が承認された。また、空席となっていた理事会副議長の選挙が行われ、岩砂副会長が全会一致で副議長に選出された。また、唐澤会長が財務企画委員会と医の倫理委員会の委員に、岩砂副会長が医の倫理委員会と社会医学委員会の委員にそれぞれ就任したほか、石井常任理事が医の倫理と社会医学委員会のアドバイザーとなった。
この会議では、WMAの既存文書(宣言、声明、決議など)25件の見直し作業が中心となり、財務企画、医の倫理、社会医学の各委員会の審議結果を踏まえて理事会で審議された。
また、会期中に日医役員はWMA事務総長、アメリカ医師会、イスラエル医師会、韓国医師会、台湾医師会、マレーシア医師会と個別に懇談し医療問題などについて意見交換を行った。
(2)審議内容と決議事項
1)財務企画関係
2)医の倫理・社会医学関係
(1)概要
日本医師会は世界医師会(WMA)と共催で本年9月10日、11日に「第1回WMAアジア−大洋州地域会議」を開催した。この地域会議では、アジア・大洋州地域の各国医師会から約40名の代表が集まり、最近アジア諸国で頻発している地震や津波等の自然災害への対応と大規模感染症の問題を主要テーマとして取り上げ、国内からの約90名の参加者とともに議論した。
また、時宜を得たこの会議にあわせて、日本医師会では特別市民公開講座を9月10日に日本医師会館大講堂で開催した。この公開講座は日本医師会独自の企画として開催したもので、後援者としてWMA会長と議長が挨拶をおこなったあと講演二題があり、一般の方々や各地域で救急・防災を担当されている方々を中心に630名が出席した。
自然災害や感染症は、人種、宗教、国境などを越えた問題であり、人類が協力して取り組むべき大きな問題のひとつである。とりわけ、最近のニュースなどで取り上げられている課題として、一般の人々を始め医療に携わる人々が、災害や感染症に対して日ごろからの準備が必要であり、実際それらに直面したときにどのように対処すべきかを考えるよい機会となった。
なお、上記の地域会議は一部Pfizer社より財政支援を受けており、同社による医業のありかたについての調査報告なども会議の中でとりあげられた。
*第1回WMAアジア−大洋州地域会議ならびに特別市民公開講座の議事録は、2007年2月刊行のJMAジャーナルVol.50 No.1に掲載。
(2)日本医師会 特別市民公開講座−後援:世界医師会−
総合司会)日本医師会常任理事
(1) 定款・施行細則の修正が検討され、議長、副議長、財務担当役員の任期を最大6年とすることが承認された。 (2) WMAの将来の戦略計画について作業部会が設けられ、日本医師会も作業部会に加わることとなった。 (3) 2006年10月11〜14日WMA南ア総会、2007年10月3〜6日WMAコペンハーゲン総会の開催が承認された。
(1) 1995年以前に採択されたWMA既存文書のうち、「医の国際倫理綱領」「医学教育に関する声明」を含む合計25の文書について検討・修正作業が行われた。
その結果、医の倫理に関しては12の修正文書が採択のため本年の総会へ上程、2文書が継続して検討、1文書が古文書化されることとなった。
また、社会医学関係では3つの修正文書が採択のため総会に上程、7文書が継続して検討されることとなった。
この他、1996年に採択された合計6文書についての今後の扱いも検討された。(2) 医の倫理では、「中国における臓器移植に関する理事会決議」を採択したほか、台湾のWHOにおけるオブザーバー資格を獲得するためにプレスリリースを出し世界に広く呼びかけることとなった。 (3) 社会医学では、「結核に関する決議案」および新規文書として「旅客機飛行中の医療補助に関する決議案」が検討され、採択のため総会に上程されることとなった。
羽生田 俊
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(3)Caring Physicians of the World 第1回WMAアジア−大洋州地域会議
1)Open Session
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2)Closed Session:各国医師会代表および招待者による会議
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(1)概要
世界医師会(WMA)総会が平成18年10月11日から14日まで、南アフリカ共和国ピラネスバーグのサンシティにて開催された。本会からの参加者は宝住与一、岩砂和雄各副会長、飯沼雅朗、石井正三各常任理事、畔柳参与が参加した。総会は、11日は医の倫理、財務、社会医学各委員会、12日は準会員会議と学術集会、13日は理事会と総会式典、14日は総会全体会議であった。参加医師会数は43医師会で出席人数は約250名であった。WMA役員関係では、新会長としてマレーシアのアルムガムが就任した。次期会長としてはアイスランド医師会のスネーデルが投票により選出された。
(2)主な決議事項
1)「北朝鮮による核実験に関するWMA決議」(日本医師会提出)の採択
2)医の倫理関係
3)社会医学関係
4)財務企画関係
(3)学術集会
12日の学術集会は「医療への投資」をテーマに取り上げ、日医からは宝住副会長が「日本の医療制度の現況と将来像」と題して講演し、その中で医療の投資効果について概説した。
(4)準会員会議
議題は、提案者欠席のためすべて次回コペンハーゲン総会時まで延期となった。議題は7件あり、この中には旧日本軍の731部隊に関して日本医師会を非難する内容の決議が含まれている。
(5)その他
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