アメリカのシカゴで開催された世界医師会(WMA)シカゴ総会において、横倉義武会長が第68代世界医師会長に就任した。
日本人で世界医師会長に就任するのは、武見太郎元日医会長(1975年就任、第29代WMA会長)、坪井栄孝元日医会長(2000年就任、第52代WMA会長)以来、3人目となる。
現地時間の10月13日に行われた就任式であいさつした横倉会長は、国民の健康寿命を世界トップレベルにまで押し上げてきたわが国の医療システムを世界に発信することで、世界中の人々の幸福の実現に貢献していきたいとするとともに、さまざまな国、地域の医療課題についてより真摯に耳を傾け、解決に向けた世界医師会の取り組みを加速させていく考えを示した。
また、最後に、1960年代にシカゴ大学経済学部でも教鞭をとっておられた日本の経済学者故宇沢弘文先生の言葉を引用し、「医療が、『世界全体の社会的共通資本』となることを理想に掲げ、世界医師会を前進させていきたい」と述べた。
なお、横倉会長の世界医師会長としての任期は来年10月にアイスランドで開催されるWMAレイキャビク総会までの1年間となる。
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