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令和6年(2024年)4月18日(木) / 「日医君」だより

「令和6年能登半島地震」災害対策本部会議(第13回)

 「令和6年能登半島地震」第13回災害対策本部会議が4月16日、石川県、富山県及び東京都の各医師会がWEB会議で参加の上、日本医師会館で開催された。

 冒頭、松本吉郎会長のあいさつに続き、安田健二石川県医師会長と秋冨慎司石川県JMAT調整本部員/石川県医師会参与/日本医師会統括JMATより、被災地の現状について説明がなされた。

 安田石川県医師会長は、まず松本会長を始めとする日本医師会執行部及び事務局、被災地への日本医師会災害医療チーム(以下、JMAT)の派遣を継続している医師会に対して感謝の意を示した上で、現地の状況については、能登半島北部、特に輪島市などでは、避難所や高齢者施設への支援が依然として求められているとした。

 また、現地のインフラの状況は安定しておらず、医療機関のスタッフもその多くが避難所生活を強いられるなど、円滑な診療へは向かっていないとして、5月末までのJMAT派遣を改めて求めた。

 続いて、秋冨石川県JMAT調整本部員からは、現状と課題を報告。医療支援を終えたJMAT隊員からは、患者の不安解消のためにもJMATの派遣の継続が必要との意見があることが紹介された。その上で、今後については、「主に奥能登地域へJMAT派遣の検討をお願いしたい」と述べた。

 細川秀一常任理事は、現在に至るまでのJMAT派遣状況を説明した上で、被災地からの要望を踏まえて、大型連休後も引き続き、都道府県医師会の協力の下、輪島市門前地区における褥瘡を防ぐための回診をはじめ、避難所や仮設住宅への巡回や高齢者施設への定期的な支援介入などを行うための、5月末を目途としたJMAT派遣を提案。災害対策本部としてこれを了承した。

 これを受けて、日本医師会では今後、改めて都道府県医師会宛てにJMATの派遣に関する協力を依頼することとなった。

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